富山県黒部川源流域の下部白亜系手取層群より産出した植物化石

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  • Plant fossils from the Lower Cretaceous Tetori Group in the upper reach of the Kurobe River, Toyama Prefecture, central Japan

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手取層群は、恐竜化石産地として全国的に有名な前期白亜紀の地層で、北アルプスにも局所的に分布しています。北アルプスの中央部にあたる黒部川源流域は、険しい山岳部に位置しているため、古生物学的調査が充分に行われていませんでした。本研究では、黒部川源流域内の太郎山から北ノ俣岳、赤木岳、中俣乗越までの稜線沿いの登山道を調査し、採取した植物化石を報告しています。そのうち、球果類のElatocladus sp.は、Elatocladus属としては富山―岐阜県境地域の手取層群より初産出となるものとわかりました。黒部川源流域で収集される植物化石は、本層群堆積初期の植物群の組成を明らかにする上で重要であり、今後も同地域の古生物学的調査の継続が求められます。

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