若年ホームレス生活者の現状とその支援 : イングランドのドロップイン・センターでの経験から

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タイトル別名
  • ジャクネン ホームレス セイカツシャ ノ ゲンジョウ ト ソノ シエン イングランド ノ ドロップイン センター デ ノ ケイケン カラ
  • Support Systems and Reality : Experiences amongst Young Homeless in English Drop-in Centres

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本稿は,若年ホームレス支援の実態を,政府とボランティア団体が連携して支援活動を繰り広げているイングランドを例に,地域におけるホームレス支援活動の実像を取り上げ,その背景となる「ホームレス問題」の捉え方,政策的変遷を考察しながら,これまであまり紹介されてこなかったその具体例を,筆者のバーミンガムにおける2000年から2001年の約1年に渡る若年ホームレス支援ボランティアの経験,ロンドンにおける2002年の現地調査,そして2010年春のバーミンガム,シェフィールドの現地調査から紹介するものである。 1960年代からホームレスの議論が盛んになり, 1977年の「ホームレス法」制定につながっていくイングランドでは,約40年に渡るホームレス問題との格闘があった。そして1997年にブレア政権下で野宿者問題が最重要課題として取り上げられてからは,「社会的排除」というキーコンセプトのもと多様なホームレス支援が各地で進められている。こうした具体的な事例は日本でのホームレス支援にも大いに示唆に富むものである。

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