ISBN(国際標準図書番号)表示保留とその解除 : 出版流通対策協議会と日本書籍出版協会にみる日本の出版業界の"南北問題"

書誌事項

タイトル別名
  • ISBN コクサイ ヒョウジュン トショ バンゴウ ヒョウジ ホリュウ ト ソノ カイジョ シュッパン リュウツウ タイサク キョウギカイ ト ニホン ショセキ シュッパン キョウカイ ニ ミル ニホン ノ シュッパン ギョウカイ ノ ナンボク モンダイ
  • ISBN Display, Reservation and the Release : "Rich-Poor Ploblem" of Publication Industry as seen in "Japan Book Publishers Association" and "Publications Distribution Planning Council"

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説明

日本における出版流通の特徴は取次―書店経路が主流であることであり、そのコンピュータ化の経緯を検証することは出版流通を考える上で欠かすことができない。そこで取次や書店におけるコンピュータ化による業務合理化の前提となるのが、出版物コードの標準化である。とりわけ1981年1月、ISBN(国際標準図書番号)が導入されたことは日本の出版流通の1つの転換点であった。しかし、出版流通対策協議会(流対協)は日本書籍出版協会(書協)を中心としたISBNの導入に対して反対運動を展開し、流対協は割り当てられた出版者コードの受け取りを拒否し、ISBNの表示を保留するという事態に至った。本稿では、1981年のISBN導入時から1992年に流対協がISBN表示保留を解除するまでの経過とその背景を、資料分析と当事者のインタビューを通して明らかにし、ISBN問題から見た日本の出版業界の"南北問題"を検証する

収録刊行物

  • 情報学

    情報学 3 (2), 1-34, 2006

    大阪市立大学創造都市研究科情報学専攻

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