小売業のフランチャイズ展開と後方統合 ~業務スーパーの成長要因とその実証的検証~

書誌事項

タイトル別名
  • Retail Franchising and Backward Integration An Empirical Examination of Gyomusuper’s Growth Factors
  • コウリギョウ ノ フランチャイズ テンカイ ト コウホウ トウゴウ : ギョウム スーパー ノ セイチョウ ヨウイン ト ソノ ジッショウテキ ケンショウ

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説明

本研究は,株式会社神戸物産(以下,神戸物産)が展開する業務スーパーの発展プロセスを,フランチャイズ戦略,後方統合の2つの要素を中心に分析する。とくに,組織が直営店とフランチャイズ店のどちらを選択するかという制度選択に焦点を当て,神戸物産がフランチャイズモデルを選んだ歴史的背景とそのビジネスへの影響を考察する。 業務スーパーのフランチャイズモデルは,従来のシステムと異なり,フランチャイジーに一定の自主性を認めながらも,神戸物産の強みを効果的に活用する点で独自性を示す。フランチャイジーは,業務スーパーの強力な商品構成を背景に地域のニーズに応じた品揃えを実現し,効率的な資本運用と柔軟な市場対応を可能にする。このフランチャイズ戦略により,企業成長が促進されている。また,後方統合戦略によって,神戸物産は自社工場や物流網を整備し,安定した商品供給とコスト削減を実現している。 さらに,商品企画や品質管理の強化により,顧客ニーズへの対応力を高めている。これらの相乗効果によって,神戸物産の業務スーパーはフランチャイズを基盤とした競争優位を確立している実態を明らかにする。

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