Organizational identification in post-M&A : focusing on post-merger issue

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  • ポストM&Aの組織アイデンティフィケーション : 合併後の課題を中心に
  • ポスト M&A ノ ソシキ アイデンティフィケーション : ガッペイゴ ノ カダイ オ チュウシン ニ

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M&Aの半分以上は財務的に失敗に終わるとされ、その大きな原因の一つとして「人的側面の問題」が指摘されている。本研究ノートでは、組織行動分野の研究潮流の一つである「組織アイデンティフィケーション」に着目し、それに立脚したM&A研究、とりわけ「合併」時を中心とした先行研究のレビューを行い、それを踏まえ今後の研究課題の提言を行った。先行研究では、合併時の組織アイデンティフィケーション決定要因は合併時のパートナー間の地位により異なり、優位な企業出身者は「継続性の感覚」を、立場の弱い企業出身者は「公正性の認知」「上司によるアイデンティティに関するリーダーシップ」を重視する。また共通的な決定要因としては「コミュニケーション」「予測される継続性」などが指摘されている。一方、今後取り組むべき研究課題として、1 経時的な研究、2「組織メンバーの地位や立場の違い」をより細かく捉えた研究、3 日本企業を対象とした研究、の3点を提言する。

Journal

  • オイコノミカ

    オイコノミカ 59 (1), 37-55, 2025-02-28

    名古屋 : 名古屋市立大学経済学会

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