国語科教育「書くこと」における「共同推敲」指導の目的に関する考察 : 戦後国語教育史からみる「共同批正」との対⽐から

機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • コクゴカ キョウイク 「カクコト」 ニ オケル 「キョウドウ スイコウ」 シドウ ノ モクテキ ニ カンスル コウサツ : センゴ コクゴ キョウイクシ カラ ミル 「キョウドウ ヒセイ」 トノ タイヒ カラ
  • Objectives of teaching "Collaborative Revising" in writing instruction in Japanese language education : in comparison with 'Collaborative Critique and Correction’ in the post-war history of Japanese language education

この論文をさがす

説明

今後の国語科教育の「書くこと」領域の指導において、過去の実践に学び「協働的な学び」を志向することは重要である。しかし、国語科教育においては様々な教育・指導用語が乱立し、過去の作文指導の実践意図もわかりにくいため、「推敲」「批正」「共同推敲」「共同批正」の用語の意味の整理を試みた。そして、研究目的として(1)国語科教育の「書くこと」指導の「共同」の基盤となる「共同推敲」と「共同批正」の用語について、どのように使い分けられてきたのか、(2)それぞれの指導の目的はどのようなものだったか、の2点を設定し、学習指導要領と事典及び資料集の記述を分析して論じた。(1)については明確な違いは確認できなかったが、(2)については「共同批正」が一斉授業の形態の指導による表現面での推敲力の育成を目的としていたのに対し、「共同推敲」は「共同学習」による自己の視点の多角化と「読み返す」という推敲本来の目的の強化であったと考察した。

収録刊行物

  • 人間文化研究

    人間文化研究 (43), 69-100, 2025-02-28

    名古屋 : 名古屋市立大学大学院人間文化研究科

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ