この論文をさがす
抄録
ほとんど3世紀に垂なんとする帝政ロシア並びにソビエト期を通じた言語研究の結果、1970 年 代に一応の集大成をみた内容的類型学によれば、世界の言語の多くは、主語・述語・目的語の関係のあり かたによって、その系統に関わりなく分類できることが明らかになり、活格言語、能格言語、対格言語の 区別が現在立てられている。印欧語が属する対格言語の特徴の基本的なものの一つは、この段階において 初めて他動詞と自動詞の区別が確立したことである。印欧語は直接活格言語から発達したと一般に考えら れているが、もしそうとすれば、「与える」という意義を持つと一般に認められている印欧語祖語の語根は、 本来どのような意義を持っていたのかという疑問が生じることになる。この点を考えようとするのが小論 の趣旨である。
収録刊行物
-
- 鳥取環境大学紀要
-
鳥取環境大学紀要 2 1-3, 2004-02
鳥取環境大学
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050564285524529792
-
- NII論文ID
- 110006312079
-
- NII書誌ID
- AA11831427
-
- ISSN
- 13479644
-
- HANDLE
- 2433/68516
-
- NDL書誌ID
- 7171271
-
- 本文言語コード
- en
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN