前立腺癌に対する三次元原体照射(3D-CRT)の経験

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タイトル別名
  • Three-dimensional conformal radiation therapy for prostate cancer in Hamamatsu Medical Center
  • ゼンリツセンガン ニ タイスル 3ジゲン ゲンタイ ショウシャ 3D CRT ノ ケイケン

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説明

1999年10月~2005年4月に照射線量を70Gyから2Gyずつ74Gyまで段階的に増加させながら三次元原体照射(3D-CRT)を行った局所前立腺癌53例(平均年齢70.6歳)を対象に, 70~72Gy照射群(33例, 年齢58~80)と74Gy照射群(20例, 年齢62~76歳)に分けて急性期副作用の検討を行った。74Gy群は経過観察期間が不十分なため晩期副作用と短期治療成績は70~72Gy群のみで行った。70~72Gy群にはhigh risk groupに属する患者が有意に多く, 74Gy群にはgrade1の高分化腺癌が有意に多かった。急性期副作用においては両群ともgrade3以上の重篤な副作用は認められず, G1, 2の比較的軽度な副作用発生率において有意差はなく, 全例目標線量を照射可能であった。晩期副作用では70Gy群にgrade3の直腸出血を認めたのみで, 短期治療成績に関して1年生化学的非再発率は88.1%, 2年生では75%であった。

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