腎細胞癌, 腎盂癌(尿路上皮癌)の衝突腫瘍

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タイトル別名
  • A case of synchronous ipsilateral renal cell carcinoma and renal pelvic urothelial carcinoma (collision tumor): a case report
  • ジン サイボウ ガン ジンウ ガン ニョウロ ジョウヒ ガン ノ ショウトツ シュヨウ

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抄録

54歳女。患者は健康診断にて尿潜血と尿蛋白が指摘された。CTでは左腎下極に腫瘍が認められ, 更に造影にて辺縁は早期相でenhanceを受け, 平衡相でwash outされた。腎細胞癌と診断し, 開腹下に左腎摘除術が施行された。腫瘍は腎中央から下極に存在し, 黄色病変と白色病変に分かれていた。境界は黄色病変のclear cell carcinomaと白色病変のurothelial carcinomaとの衝突を示し, 一部は互いに浸潤を認めた。以上より本症例は腎細胞癌と尿路上皮癌の衝突腫瘍と考えられた。術後は経過良好にて, 19日目に退院となった。尚, 術後1年8ヵ月経過した現在も残存尿管を含め再発・転移を認めず, 外来にて経過観察中である。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (9), 627-630, 2007-09

    泌尿器科紀要刊行会

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