和歌山県田辺湾における2011年冬季の異例の数の凍死魚の漂着

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タイトル別名
  • Numerous fishes stranding on the beach of Tanabe Bay, Wakayama Prefecture, Japan in winter in 2011
  • ワカヤマケン タナベワン ニ オケル 2011ネン トウキ ノ イレイ ノ カズ ノ トウシギョ ノ ヒョウチャク

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抄録

和歌山県田辺湾で過去半世紀見られなかった凍死魚の大量漂着が, 2011年冬季に起こった.原因は水温低下によるもので(日平均で12℃台まで低下), 1月下旬から2月中旬の3週間で28科53属84種,同定出来なかった個体も含めて871個体の魚が漂着し死亡した.これらのうちサンゴ礁魚類が61.9%,温帯南方系岩礁性魚類が26.2%であった.漂着が1日あたり100個体を超えたのは2月4日(18種134個体)と2月9日(21種114個体)で,これらの間,ツマジロモンガラが最も多く281個体,次いでキリンミノが144個体,その次がハリセンボンの79個体だった.過去に寒波で大量死した1960年代と比べると,凍死数上位1-3位の魚種がキリンミノを除き,交代した.

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