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- OKADA, Keiji
- Graduate School of Human and Environmental Studies, Kyoto University
Bibliographic Information
- Other Title
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- 習熟とは何の謂いか --自律的な判断と行為決定の前提条件をめぐって--
- シュウジュク トワ ナンノイイ カ : ジリツテキ ナ ハンダン ト コウイ ケッテイ ノ ゼンテイ ジョウケン オ メグッテ
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Abstract
岡田は『自律者の育成は可能か-「世界の立ち上がり」の理論-』 において, 自律的判断が可能であるためには, 当の判断対象がそこに位置づいて原初的意味を獲得する「世界」が立ち上がっていなければならないと論じた. この原初的意味が与えられてこそ判断主体はこの対象に対する「合理的な」対処行為を決定できるわけである. 世界は断片知識群の構造化として立ち上がる. 構造を組み上げるのは座標軸あるいはカテゴリーのつながりである. 本稿はこの構造化の進行を担うものとしての「習熟」に着目した. 断片知識群が構造形成に転じる契機としての習熟である. 習熟によって世界は安定した意味付与母胎となるが, そこには知識の身体化, 無意識化の問題が避けがたく待ち受けている. 本稿の目指すのはこの問題の解明である.
Journal
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- Human and Environmental Studies
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Human and Environmental Studies 21 1-7, 2012-12-20
京都大学大学院人間・環境学研究科
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050564285734125440
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- NII Article ID
- 120005367826
- 40019668386
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- NII Book ID
- AN10409834
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- ISSN
- 09182829
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- HANDLE
- 2433/180676
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- NDL BIB ID
- 024620013
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles