<研究論文>読解モデルとしてのSimple View of Readingと重回帰分析: 乗法モデルと加法モデルの比較と互換性

HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • <Research Paper>The Simple View of Reading and Multiple Regression: Comparing and Compromising Multiplicative and Additive Models
  • The Simple View of Reading and Multiple Regression : Comparing and Compromising Multiplicative and Additive Models

この論文をさがす

説明

読解力(R)の描写においては、decoding (D)とlinguistic comprehension (C)の積で説明しようとするSimple View of Reading (SVR)と、DとCのlinear combinationと定数の和からなる多項式で説明しようとするmultiple linear regressionがあり、その優劣がさかんに論じられている。本稿では両者を比較し、(1) fit基準、有効性、利点 (2) SVRにおけるDやCの最適原点調整とlinear regressionにおける相互作用項D×Cの導入による両者の数学的同値性 (3) 有意水準(significance levels)と効果の大きさ(effect size)のシミュレーション、の3点について論じる。(2) の数学的同値性は、最適原点調整を行えばSVRは常に相互作用項D×Cを含まないmultiple linear regressionより多くの分散(variance)を説明することを意味するが、数学的に得られた最適原点調整が言語学的に受け入れられない場合もある。この問題につき、代数的にまた数値化された具体例を使って説明する。最後に、有意レベル、効果の大きさ、原点調整、共通性分析(commonality analysis)に基づいたSVRの妥当性について論じる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ