不飽和カルボン酸による木材のエステル化 (第1報) : TFAA法による木材エステルの調製

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タイトル別名
  • Esterification of wood with unsaturated carboxylic acids. I. : Preparation of several wood-esters by the TFAA method

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抄録

無水トリフルオロ酢酸法を用いて, 木材の不飽和カルボン酸エステルを調製し, 木材の改質を試みた。エステル化木材を赤外線吸収, X線回折, 吸湿およびけん化法で検討し, 次の結果を得た。1) エステル化度は酸の種類により大きい差異があった。これは主として酸のpKaで説明されたが, 分子構造 (アグリル酸系列でのメチル基とカルボキシル基の相互位置, 二塩基酸でのシスとトランス配置など) も影響した。2) 反応後, トリフルオロ酢酸を除くことは意外に困難であった。3) 硫酸の少量添加はエステル化を促進したが, 木材の分解ももたらした。4) 木材をエチレンジアミンで前処理すると, わずかのエステル化で木材の非晶化が行なえる結果も示された。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564285752942592
  • NII論文ID
    120005515763
  • NII書誌ID
    AN00061068
  • ISSN
    0368511X
  • HANDLE
    2433/191566
  • 本文言語コード
    en
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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