帯鋸走行挙動の観察

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タイトル別名
  • Observation of running behavior of bandsaw
  • オビノコ ソウコウ キョドウ ノ カンサツ

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抄録

700mmテーブル帯鋸盤を用いて, 帯鋸空転時の走行挙動を, 前後方向 (送材方向) については高速度カメラで, 横方向 (送材方向に直角方向) については微少変位計で観察した。その結果, 次のような知見をえた。1. 前後方向の動きは帯鋸自体の静的な変位に, 回転による高周波成分が重畳する形態をとった。その最大変位量は1mm前後である。特に帯鋸の継手部分における仕上げ精度の影響が大きい。帯鋸緊張力については緊張力の強い方が最大変位量を若干小さくさせる。鋸車幅に対して十分細い帯鋸においては上部鋸車の傾斜角の影響を強くうける。2. 横方向の動きについては, その最大変位量は前後方向のそれとオーダーはあまり変らない。より幅の広い帯鋸は細いものとくらべて, 波長の長い, 振幅の大きな振動形態をとる。

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