山林所得税に関する研究

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タイトル別名
  • A Study on the Reform of Forest Income Tax
  • サンリン ショトクゼイ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

山林所得に対しては分離5分5乗課税方式の適用など他所得と比べ優遇措置が取られてきたのは確かであるが, 近年林業経営条件の悪化に伴い山林所得税負担の一層の緩和措置が要請されている。こうした背景には現行制度が実質経営費用を正しく算定できず各種優遇措置がうまく作動しない現状がある。すなわち, 現行の概算経費率が実質経費率よりも低く算定されるため, 山林所得への各種優遇措置の長所がなくなり, 一般所得よりもむしろ過重な税負担を課せられることが分析を通じて明らかになった。なお, 統計数値からの推定により, 現行の概算経費率は現実から大きく乖離した水準にあることがわかった。こうした問題点の解決のため, 山林所得税制の改善方向を検討した結果, 既存の制度枠の改善よりは概算経費率是正の方がより妥当な案であるとの結論に達した。

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