スタンバーグ短期記憶課題遂行中の記憶検索期間における脳活動の基礎的研究

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タイトル別名
  • Study on Brain Activity during Memory Retention Phase of Sternberg Short Memory Task
  • スタンバーグ タンキ キオク カダイ スイコウ チュウ ノ キオク ケンサク キカン ニ オケル ノウ カツドウ ノ キソテキ ケンキュウ

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抄録

近年, 脳機能計測技術の発展に伴い, 脳機能に関する様々な知見が得られている.しかしながら, 記憶過程のような高次の認知機能に関しては未だに解明されていないことが多い.そこで本研究では, 短期記憶研究で用いられるスタンバーグ課題を用い, 課題遂行中の脳波(EEG)から記憶負荷が異なる条件における事象関連電位(ERP)を比較した.その結果, テスト刺激呈示時間を0msとしたとき, 0ms-1000ms間におけるERP振幅の条件間差は, 頭皮上中心部(Cz付近)及び頭頂部(Pz付近)において, テスト刺激呈示後のP300の中でも特に後期に現れるP3bに相当する成分において有意であった.また記憶負荷の低い条件と比較して記憶負荷の高い条件において, ERPのP3bに相当する成分の持続時間が長い傾向がみとめられた.

本文データは学協会の許諾に基づきCiNiiから複製したものである

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