併存会計論の在り方 - 取得原価主義会計論との関係を見据えて -

書誌事項

タイトル別名
  • ヘイソン カイケイロン ノ アリカタ シュトク ゲンカ シュギ カイケイロン ト ノ カンケイ オ ミスエテ
  • ヘイゾン カイケイロン ノ アリカタ - シュトク ゲンカ シュギ カイケイロン トノ カンケイ オ ミスエテ -
  • Heizon kaikeiron no arikata - shutoku genka shugi kaikeiron tono kankei o misuete -

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抄録

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現行の併存会計は,今日,まだ,合理的に説明されていない。それには,種々の原因が考えられるが,取得原価主義会計論の理論的問題点が克服されていないことも,大きな原因であると筆者は考えている。つまり,取得原価主義会計論のうちのどれが継承されるべきであり,そのどれが改革されるべきなのか,ということがまったく明らかになっていないのである。現在というものが過去の所産として生じたものであるいじょう,何らかの形で,過去を総括しておくことは不可欠であると思われるのに,日本の会計理論研究は,FASB や国際会計基準の動向に流されるばかりで,そうした地道な総括が,なされていないのである。本稿は,そうした問題意識のもとに,取得原価主義会計論における会計目的としての会計責任概念,および認識・測定規約の根底にあるものとしての貨幣性資産・費用性資産分類を批判的に検討したものである。

収録刊行物

  • 三田商学研究

    三田商学研究 48 (2), 13-33, 2005-06

    慶應義塾大学出版会

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