最近に於ける生産性と賃金

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タイトル別名
  • サイキン ニ オケル セイサンセイ ト チンギン
  • The Recent Productivity and Wage in Japan

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抄録

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本稿は,1987年-90年の日本の賃金体系の変化を考察しようとするものである。(1)中小企業庁編,「中小企業経営指標」のデータによって,我が国製造業-食料品,繊維科学,鉄鋼,機械-の従業員規模別の付加価値生産性と従業員1人当り人費との比較をすると,殆ど相関を見出しがたい。これは1987年と90年の絶対額に於いて共にそうであるが,1987-90年の変化率について見ても殆ど相関は見出しがたい(以上,第1,第2節)。(2)総務庁統一中央労働委員会編,「賃金事情調査」によって,先ず男女年令別の同一年令別格差を観察する。また,産業中分類別の大学卒及び高校卒の年令別賃金を調べ,更に各産業の学歴別格差を調べ,87年と90年とを比較する。(3)日銀「外国経済統計年報」のデータによって,日,米,独の産業別就業者構成比と,国民所得の産業別構成比を比較し,同じく,1987年と90年の変化を観察する。更に3国の物的労働生産性の変化と製造業の労働時間の変化を見る。

収録刊行物

  • 三田商学研究

    三田商学研究 36 (2), 51-62, 1993-06

    東京 : 慶応義塾大学商学会

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