19世紀末のドイツ銀行業と東アジア

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タイトル別名
  • 19セイキマツ ノ ドイツ ギンコウギョウ ト ヒガシアジア
  • 19セイキマツ ノ ドイツ ギンコウギョウ ヒガシ アジア
  • 19seikimatsu no Doitsu ginkogyo to Higashi ajia

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抄録

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東アジアにおいて最初に進出したドイツの金融機関は1870年に設立されたドイツ銀行(DeutscheBank)である。同行は,独仏戦争の結果,パリ割引銀行(Comptoir d’Escompte de Paris)中国支店から解雇された職員を引き継ぎ,1872年に上海と横浜に支店を開設した。当時,ドイツは金本位制への転換期であり,同行は銀本位国であった中国で銀売却も行った。しかし,銀価格の下落と通常業務の不振から75年,創業期の支店積立基金の10%を毀損する損失を計上し,撤退する。だが,増大するドイツと東アジア間での商業取引と同地域における信用供与の必要性から,ドイツ政府は

収録刊行物

  • 三田商学研究

    三田商学研究 49 (5), 51-65, 2006-12

    慶應義塾大学出版会

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