組織の衰退とイノベーション : ライフサイクルの視点から

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Other Title
  • ソシキ ノ スイタイ ト イノベーション : ライフ サイクル ノ シテン カラ
  • Soshiki no suitai to inobeshon : raifu saikuru no shiten kara
  • Organizational decline and Innovation : from the perspective of life cycle

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一般に,組織が成熟化するとイノベーション能力の低下,環境の変化に対する対応能力や組織能力の低下がみられ,企業に要請される俊敏性が緩慢になることで衰退傾向に陥りやすい。成熟化から衰退へと移行しないためには,経営者が衰退の組織的兆候を事前に察知し,事業再構築,組織変革を実施することによって戦略的に対応する必要がある。 本論文では,衰退の兆候をトリガーにしてイノベーションを喚起し,革新的な組織体質へと転換するための条件を論議している。衰退がイノベーションを阻害するという考え方があると同時に,衰退を契機としてイノベーションを創発させることも可能である。衰退とイノベーションを関連づけるためには種々の条件が必要であるが,特に,経営者チームのあり方が重要な役割を果たしていることを論じている。

商学部創立50周年記念 = Commemorating the fiftieth anniversary of the faculty 十川廣國教授退任記念号 = In honour of Professor Hirokuni Sogawa 50周年記念論文・退任記念論文

Journal

  • 三田商学研究

    三田商学研究 50 (3), 45-55, 2007-08

    慶應義塾大学出版会

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