日本の小学校図書館担当者の職務の現状と意識に関する研究 : 学習情報センターにおける図書館担当者の職務構成の在り方

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タイトル別名
  • ニホン ノ ショウガッコウ トショカン タントウシャ ノ ショクム ノ ゲンジョウ ト イシキ ニ カンスル ケンキュウ : ガクシュウ ジョウホウ センター ニ オケル トショカン タントウシャ ノ ショクム コウセイ ノ アリカタ
  • Nihon no shogakko toshokan tantosha no shokumu no genjo to ishiki ni kansuru kenkyu : gakushu joho senta ni okeru toshokan tantosha no shokumu kosei no arikata
  • Job structure of elementary school library staff in Japan

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抄録

type:text

【目的】 本稿の目的は, 学習情報センターとして機能する小学校図書館における図書館担当者の職務構成の在り方を実証的に明らかにすることである。 【方法】 2007年6月に学習情報センター化の進展した全国11市の小学校438校の図書館担当教師(図書館主任・司書教諭)と学校司書の職務の実施状況と必要性に対する認識を明らかにするために, 郵送による質問紙調査(各校2通送付)を行った。調査結果は, 回答校数223校(51%), 回答者数356人(41%)であった。回答結果の分析では60職務に関する5件法の回答デ タを間隔尺度とみなし, 偏差値による比較分析, クラスタ 分析, 因子分析を行った。 【成果】 図書館担当教師と学校司書の職務の実施状況と必要性に対する認識についての回答結果の分析から, 重要な点として次の3点が指摘できた。 (1) 図書館担当者の職務認識は, 実施度と必要度の2つの観点から, 中心的業務, 基本的業務, 選択的業務, 周辺的業務の4つに階層的に分類することができたこと (2) 学習情報センター化の進んだ学校図書館においても, 図書館担当者の学習情報センタ 機能を活用する先進的職務に対する認識が低いこと (3) 図書館担当者の主要な職務の認識には, 図書館の計画的運営, 学習支援サービスの充実, 学習メディアの組織化の3つの観点が見られ, 図書館担当教師と学校司書の職務分担意識に大きな影響を与えていること そして, 学校図書館担当者の職務構成の在り方を考察するための4層3領域の職務構成モデルを提示した。 Purpose: The purpose of this paper is to study the job structure of the staff (teacher librarians/ senior teachers with library management duties and school librarians) who work in elementary school libraries that function as media, information, and learning centers. Methods: In 2007, a questionnaire was sent to the sta

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