ブランド管理論への一考察 : マークススペンサー社のPB戦略を中心に

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  • ブランド カンリロン エノ イチ コウサツ : マークス & スペンサーシャ ノ PB センリャク オ チュウシン ニ
  • Burando kanriron eno ichi kosatsu : Makusu Supensasha no PB senryaku o chushin ni
  • A consideration on the theory of branding : a case study of private brand strategy of Marks and Spencer

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本研究は,創業から120年以上の歴史を誇るイギリスを代表する大規模総合小売業者であるマークス・アンド・スペンサー社の歴史分析を通じて,そのブランド戦略の独自性を明らかにすると同時に,この事例を参照しながら1990年代から盛んに展開されるようになったブランド管理論に内在する問題点を指摘し,ブランド管理研究に新しい分析視角を提供することを目的としている。今日のブランド管理論では,ブランド構築のための有効なマーケティング手段としてコミュニケーション戦略が強調されているが,MSは2000年になるまでマス広告を行わない戦略を貫き,高度な商品開発力を主軸に強力なブランド力を構築してきた。本研究では,MSの事例を参照しながら,ブランド構築のためにはコミュニケーション戦略が過度に強調されるのではなく,そのブランドの発展段階に応じて強調されるべき4Pの違いや変化が認識されなければならないということを主張する。

樫原正勝教授退官記念号 論文

Journal

  • 三田商学研究

    三田商学研究 51 (4), 209-224, 2008-10

    慶應義塾大学出版会

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