教育サービスにおける家族内意思決定 : 子供の進路に関する質的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Family Decision Making in Educational Services : Qualitative Research Regarding the Academic and Professional Careers of Children
  • キョウイク サービス ニ オケル カゾク ナイ イシ ケッテイ : コドモ ノ シンロ ニ カンスル シツテキ ケンキュウ

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説明

本稿の目的は,教育サービスにおける家族内意思決定を類型化し,それぞれの類型の特徴を明らかにすることである.筆者は,大学への進学意向のある子供を持つ母親15名に対しインタビュー調査を実施した.その結果,子供の進路に対する親の介入と意思決定への影響力から父親主導型,母親主導型,子供尊重型の3つの家族内意思決定の類型が抽出された.父親主導型と母親主導型は,子供の進路を方向づけ導くことが親の役割と考えており,親が積極的に情報探索を行っている.子供尊重型は,子供の自立心を育むことを優先し,親は子供の自主的な情報探索と意思決定を支援している.  情報探索では,父親主導型は情報元が信頼でき文章化された情報を重視し,母親主導型は属人的な情報に信頼を置く傾向が見られた.子供尊重型では,親は子供が主体的に情報収集をすることを待ち,子供に支援が必要になったときに対応しようとしていた.

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