アリー・イブン・リドワーンの『テトラビブロス註解』について

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タイトル別名
  • Ali ibn Ridwan's Commentary on Ptolemy's Tetrabiblos
  • アリー ・ イブン ・ リドワーン ノ 『 テトラビブロス チュウカイ 』 ニ ツイテ

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抄録

11世紀のカイロで医者として活躍したアリー・イブン・リドワーンは,プトレマイオスによる占星術書『テトラビブロス』に対してアラビア語で全文註解を施している。この『テトラビブロス註解』は13世紀にラテン語に翻訳され,さらに15世紀には印刷され,広くラテン世界にも知られるようになった。アリーはその註解を書く際に,フナイン・イブン・イスハークによるアラビア語版を用いていた。筆者は現在フナイン版テキストの校訂版を準備しているが,その場合に,13世紀以降のものしか残っていないフナイン版の写本以外に,11世紀にアリーによって註解書に引用されたフナインのテキストも参照すべきであることを認識するに至った。

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