視聴覚重複障害学生に対する講義情報保障 ― 無線LANを用いたノートテイクについて―

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  • シチョウカク チョウフク ショウガイ ガクセイ ニ タイスル コウギ ジョウホウ ホショウ ムセン LAN オ モチイタ ノート テイク ニ ツイテ

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抄録

高度の弱視難聴の重複障害を持つ学生に対して、授業にパソコンによるノートテイクを導入して情報保障を行った。その概要と経過を記し、成果を分析した。今回はノートテイクのすべてをパソコン入力とし、複数の要約筆記者のパソコンと利用者のパソコンを無線LAN によりつなぎ遠隔支援を試みた。無線LANは、ケーブルによる配線が不要なため、(1) 情報保障者が利用者と離れて情報保障を行えるため、その他の学生が利用者学生の回りに来ることができ、学生同士の協力関係が自然にとられていた、(2)目の不自由な学生がネットワークケーブルに躓く心配が不要、の利点があった。長期にわたる支援の中で、利用者と要約筆記者との間に信頼関係が生まれ、授業だけではなく、利用者が社会に目を向けるきっかけを提供することも出来たように思う。

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