大学生の食生活満足度に関する調査

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  • A survey on students' satisfaction in their dietary life
  • ダイガクセイ ノ ショクセイカツ マンゾクド ニ カンスル チョウサ

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抄録

1)大学生の食事の満足度に影響を及ぼす要因を明らかにするために、山口大学の学生にアンケート調査を行った。調査対象は山口大学学生で、調査時期は平成14年(2002年)5月。調査者数は657人、回収率は100%、すべて有効回答であった。2)アンケートの内容は、日常の食生活の意識、健康状態、食事形態、および食事の満足度についてである。3)日常の食生活に対する意識は、食物の知識を深めたいとする項目、食品表示を確認し安全性に注意している項目、現実の場面での問題点の項目が多かった。一方、回答の低かったのは、「料理が得意だと思う」「栄養素のバランスを考えて食事をしている」の項目であった。4)男女別にみた食生活の意識は、女子学生の方が食事に気を配り、食の安全にも関心が高く、料理を実際にしている様子が伺えたが、それに対して男子学生は食事を軽視しがちであった。5)学年別にみた食生活の意識は、1年生は食生活に気を配っており、食の安全性にも関心が高く、食物の知識を学ぶことに対して積極的であった。高学年になるにつれて食事が自炊から外食へ移行した。6)食事形態別にみた食生活の意識は、自炊している学生は、食生活の基本が守られており、料理を楽しみ、食の知識に意欲的であるが、外食の学生は食への関心が低いといえる。7)現在の食生活に「大変満足している」2.7%、「やや満足している」22.8%、「満足」46.6%、「やや不満」16.9%、「とても不満」7.5%、「不明」3.5%であった。8)居住形態では自宅が、健康状態は良いものが、食事形態別では自炊が、食生活に満足をしている比率が高かった。9)「規則的な食生活をしていると思う」「栄養素のバランスを考えて食事をしている」「野菜を十分にとっていると思う」「朝食を毎日食べている」など、食生活の基本が守られ、食事内容が充実しているはど、食生活の満足度が高くなった。10)1年生は食物の知識や料理の技術を学ぶ意欲が高く、大学における食物学教育の必要性は高いといえる。本研究を行うにあたり、アンケート調査にご協力いただきました山口大学学生の皆様に深く感謝致します。本調査の分析に協力いただきました教育学部卒業生の金築香織さんにお礼申し上げます。

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