インスティテューショナル・リサーチとアウトカム評価に関する研究 : カレッジ・インパクト研究に基づく教学改善の新展開
書誌事項
- タイトル別名
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- The study of institutional research and learning outcomes evaluation : The new deployment of education improvement based study of college impact theory
- インスティテューショナル リサーチ ト アウトカム ヒョウカ ニ カンスル ケンキュウ : カレッジ インパクト ケンキュウ ニ モトズク スウガク カイゼン ノ シンテンカイ
説明
日本の高等教育研究では,現在,学生のアウトカム評価が注目されている。この背景には高等教育の質保証を図るために,卒業時に各大学が保証する資質・能力をディプロマ・ポリシー(DP)として明示し,このDPの達成に向け,各大学が教育活動を展開することが求められている。そこで,DPの達成および学生のアウトカムを評価・検証するために今,IRが注目されている。しかし,我が国では,認証評価や法人評価などの外的評価機関の大学評価に対応するためにIRを実施するという考えが一般的であり,アウトカム評価がIR機能の中でどのように位置づけられるかについての理解は大学内外で曖昧で,共通理解が得られていない。そこで本稿では,IRの定義や目的について米国などの先行研究をもとに分析する。また,アウトカムの定義や分類,評価に関する理論的フレームワークを概観する。さらに,米国の大学に実施されているアウトカム調査の事例や日本の高等教育の研究者が実施している学生の学修行動調査などのアウトカム評価の研究事例を紹介する。最後にアウトカム評価の抱える課題を明らかにする。
収録刊行物
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- 大学教育
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大学教育 10 1-12, 2013-03
山口大学大学教育機構
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564287412478208
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- NII論文ID
- 120005293640
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles