道内で特用家畜・家禽として飼育されるアルパカ(Vicugna pacos)とエミュー(Dromaius novaehollandiae)の寄生虫保有状況に関する予備試験

この論文をさがす

抄録

Article

道内の観光牧場などで飼育されていた特用家畜アルパカ(Vicugna pacos)と特用家禽エミュー(Dromaius novaehollandiae)の内外寄生虫を調査した。アルパカの糞便材料ではEimeria 属とIsospora 属のコクシジウム・オーシストが確認された。前者は関東地方で行われた先行研究でも確認されていたが、後者は未確認であった。蠕虫卵としては線虫卵各種が検出され、これも先行研究で得られた知見と重複した。エミューのと殺個体の検査では蠕虫未検出であったが、糞便材料では線虫卵が検出されたので、新鮮な個体を用いた再検査が望まれた。道内で飼育される特用家禽のダチョウでは、ダチョウハジラミStruthioliperus struthionisの濃厚寄生が経験されるが、今回のエミューからは外部寄生虫が見出されなかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ