非同期標本化受信方式に対する最適波形

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  • ヒドウキ ヒョウホンカ ジュシン ホウシキ ニタイスル サイテキ ハケイ
  • Optimum Waveforms for the Asynchronous Sampling Detection

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抄録

本論文は,筆者らが先に報告した情報収集用非同期多重通信方式において用いられる非同期標本化受信方式に対する最適波形を求め,そのノンコヒーレント直交信号最適受信方式に対する電力損失量を明らかにしたものである.まず,最適波形を方形波の振幅が非零の区間での方形波に対する誤差エネルギーが最小になる波形(最適波形)と定義して,問題を条件付変分問題として定式化し,最適波形の周波数スペクトルがフレドホルム第2種積分方程式を満足することを示す.そして,その固有関数展開による解を求める.次に,残留応答エネルギーをも小さくするように評価関数を変更した場合の最適波形(最適波形)について検討を加え,最適波形,共に帯域無限大の極限では方形波になることを示す.最後に,これらの波形に対する誤り率を求め,それをノンコヒーレント直交信号最適受信方式の誤り率と比較することによって,電力損失量を明らかにしている.又,フレドホルム第2種積分方程式のエネルギー条件を満足する解の存在についても検討を加えている.

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