基礎看護学実習における看護学生のストレス因子構造と対処行動

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タイトル別名
  • Stress Factors and Coping Behaviors of Nursing Students during Fundamental Clinical Practice
  • キソ カンゴガク ジッシュウ ニ オケル カンゴ ガクセイ ノ ストレス インシ コウゾウ ト タイショ コウドウ

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説明

本研究は、基礎看護学実習における看護学生のストレス因子構造を明らかにし、実習中のストレス因子とストレス対処行動との関連について検討することを目的に、看護系大学2年次の学生158名を対象として基礎看護学実習の前後に無記名自記式質問紙調査を実施した。実習中のストレスについて因子分析した結果、7因子「看護過程の展開」「教員・指導者との関係」「患者・家族・医療者との関係」「知識・技術不足」「日々の実習計画」「カンファレンス」「学生同士の関係」が抽出された。学生のストレス対処能力を考慮して実習ストレス因子とストレス対処行動の関連を検討した結果、対人関係に関するストレス因子「教員・指導者との関係」と「患者・家族・医療者との関係」、および、実習記録に関するストレス因子「看護過程の展開」と「日々の実習計画」については学生の対処行動として「回避と抑制」が高まる傾向にあり、さらに「患者・家族・医療者との関係」と「看護過程の展開」に関するストレスについては学生の対処行動として「他者を巻き込んだ情動発散」が低くなる傾向にあることが示唆された。

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