「三宮」概念の変遷と「准三宮」
書誌事項
- タイトル別名
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- Change in the concept of Sanguu, and JyuSannguu
- 「サングウ」ガイネン ノ ヘンセン ト「ジュサングウ」
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説明
「三宮」は通常、太皇太后・皇太后・皇后の総称とされているが、史料を見ると、太皇太后・皇太后・皇后を指していない事例に多く出会う。この問題を解くために、各時代の史料を検討した結果、「三宮」の語は時代によって概念が変化していたことがわかった。すなわち、藤原威子の立后以前においては「三宮」は「三つの宮」の意で使用されており、「宮」と称されるものは「三宮」に含まれることがあった。そして、威子の立后以降、「三宮」は徐々に「三后」と同意語であるとの認識が浸透していき、十五世紀には完全に定着した。また、「三宮」概念に関連して、「准后」と「准三宮」も考察し、封千戸を与えることは「准后」に付随し、年官年爵は「准三宮」に付随することも指摘した。
収録刊行物
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- 人間文化研究
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人間文化研究 23 38-58, 2015-03-30
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564287497905280
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- NII論文ID
- 120006682522
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- NII書誌ID
- AA11807171
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- ISSN
- 13480308
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1124/00001007/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles