当院で経験したCrowned dens症候群46症例の検討

Search this article

Description

type:Article

Crowned dens症候群(CDS)は、環軸関節に生じる偽痛風であり、急性発症の頸部痛、頸部の著しい可動域制限、頸椎CTにおける軸椎歯突起周囲の石灰化を特徴とする症候群である。CDSの臨床的特徴を明らかにするために、2009年3月から2015年8月にかけて当院で経験したCDSの46症例について後方視的検討を行った。平均年齢は78.6歳、男女比は1:2.5で女性に多い傾向があった。38.0℃以上の発熱を認めた症例は13例(28%)であり、頸部の可動域制限は91.3%に認め、回旋制限78.3%、前後屈制限67.4%、側屈制限56.5%であった。治療はNSAIDsによるものが82.6%、prednisoloneを併用した症例が17.4%あった。症状の改善までに要した平均日数は9.45日であった。社会の高齢化が進行する中、頸部痛の鑑別診断にCDSを入れることが重要であると考えられた。(著者抄録)

identifier:洛和会病院医学雑誌(1341-1845)27巻 Page43-46(2016.03)

identifier:1341-1845

identifier:http://kintore.hosplib.info/dspace/handle/11665/1486

Journal

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top