高度実践看護師の裁量権拡大に対する高齢者施設看護師の認識

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  • コウド ジッセン カンゴシ ノ サイリョウケン カクダイ ニ タイスル コウレイシャ シセツ カンゴシ ノ ニンシキ

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抄録

本研究は,24 時間医師が常駐しない高齢者施設の看護師に調査を実施し,この施設内で高度実践看護師による医行為実践を想定した場合の認識について明らかにした.  調査協力に同意が得られた148 名の看護師に質問票を配布し,121 名から有効回答を得た.質問票調査の結果から,医師との業務連携状況,高度実践看護師による医行為実践に対する賛否と理由,医師からの指示の必要性,責任所在,の全般的認識が明らかになった.更に,質問票で回答協力を得た看護師の中から5 名を抽出し,半構成的面接調査も実施した.この面接調査の実施によって,質問票調査では収集できなかった,高度実践看護師による医行為判断・実施に関する具体的な認識も明らかになった.  本研究の結論として,高齢者施設の運営において,高度実践看護師が必要不可欠なマンパワーとなり得る一方で,医行為を実施するうえでの条件・課題も示唆された.

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