里山の環境を保全し健康資源として利用するための諸条件-高齢期の女性有志による里山の遊休農地を利用したグループ農業活動事例の調査から

書誌事項

タイトル別名
  • Development of resources for health promotion: agriculture club activities of elderly women in a mountain village in Japan
  • サトヤマ ノ カンキョウ オ ホゼン シ ケンコウ シゲン ト シテ リヨウ スル タメ ノ ショ ジョウケン コウレイキ ノ ジョセイ ユウシ ニ ヨル サトヤマ ノ ユウキュウ ノウチ オ リヨウ シタ グループ ノウギョウ カツドウ ジレイ ノ チョウサ カラ

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抄録

40017236974

里山の環境を健康資源として利用するための条件の探究を目的に,高齢期の女性有志による里山の遊休農地を利用したグループ農業活動の参加観察とインタビューによる調査を行った.高齢期の女性による自発的な活動である.楽しむことをモットーにしており,村人が尊ぶ史跡の傍で,村特産の大豆と雑穀とカボチャを栽培し,いろいろな花を植える活動をしている.力仕事は男性グループの助力による.調査結果から,1)参加者の自発性の尊重 2)地区の地理や生活の中でつくられた相互協力の風習,3)美しい景観に対する誇り,4)村・県の支援が相俟って,活動が継続されるのであろうと考えられる.グループ農業活動そのものだけではなく継続の諸条件と併せた総体が健康の役に立つと考えられ,里山の環境を保全して健康資源として利用するには地域の地理や文化を念頭に置いて,高齢者の自発的な活動の継続を支える必要があると考える.

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