エマヌエル症候群児に対するコミュニケーション支援の試み
説明
重度の知的および感覚・運動障害を伴う一人のエマヌエル症候群児に対して,コミュニケーションに関する障害状況からの立ち直りを目指した療育支援を行った.感覚活用の評価に基づいて音声言語モードに限定しない多様なコミュニケーションモードを検討し,主に触覚型のコミュニケーションを中心にインタラクションを行い,同時に子どもの自発的な外界探索を促進させる働きかけを行った結果,当初不明確であった視覚的接近行動が明確化し,オブジェクトキューや簡単な身振りによるコミュニケーションが可能になり,対象物が認知可能な状況であれば自発的な探索が生起するようになった.言語発達の遅れがみられるエマヌエル症候群児に対してどのようにコミュニケーションを成立させ言語発達を促すかについて,方略的な示唆が示された.
収録刊行物
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- 宮城教育大学特別支援教育総合研究センター研究紀要
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宮城教育大学特別支援教育総合研究センター研究紀要 (5), 40-54, 2010-06
宮城教育大学特別支援教育総合研究センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564287547877376
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- NII論文ID
- 120006399895
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN