多賀城高等学校における大学 COC 事業の取り組み(2) ―COC 事業とタブレット端末貸与についての教員の意識調査―

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  • タガジョウ コウトウ ガッコウ ニ オケル ダイガク COC ジギョウ ノ トリクミ(2)COC ジギョウ ト タブレット タンマツ タイヨ ニ ツイテ ノ キョウイン ノ イシキ チョウサ

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抄録

ICT を最大限に活用しながら「自ら学ぶ授業」を構築できる『イノベーティブ・ティーチャー』としての資質向上 を目的とした本学のCOC事業では、その一環として、宮城県多賀城高等学校にタブレット端末等を貸与するとと もに授業コーディネーターを配置するという試みを行った。こうした試み至る経緯とその概要をまとめた前報を踏 まえつつ、本報では、こうした取り組みや ICT 活用に対する高等学校教員の意識の実際を明らかにする。高等 学校教員を対象とした質問紙調査を通して、タブレット端末等の導入と授業コーディネーターの配置が、ICT の 活用等に対する意識にどのような変化をもたらしたかを中心に検討を行った。質問紙調査の結果から、多くの教 員が、タブレット端末の貸与によって自らの授業や生徒の様子が変化したと感じていることが明らかとなった。ま た、タブレット端末の導入は自己研鑽や資質の向上につながったと認識されていた。さらに、調査の結果から、 資質向上を図る上では、タブレット端末という新しい教具を提供するだけでなく、それをサポートする人材も配置 することが極めて重要であることが確認された。COC 事業を通して、教員が補助者の支えにより小さな成功体験 を重ね、その情報を交換・共有していくことによって、学び合いが促進されたものと考察された。

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