Parent-child Relationships and Attitudes toward Delinquency in the Youth of Okinawa

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  • 親子関係と青少年の非行的態度 : 沖縄県の中高生に対する実態調査から
  • オヤコ カンケイ ト セイショウネン ノ ヒコウテキ タイド オキナワケン ノ チュウコウセイ ニ タイスル ジッタイ チョウサ カラ

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Abstract

中里・松井(1997, 1999, 2003)は,青少年の価値観,思いやり意識,親子関係などに関する縦断的な国際比較研究を行い,諸外国に比較して日本の若者の意識が多くの側面において悪化していることを示した。特に,非行的態度の悪化は深刻な様相を呈している。一方,非行的態度の抑止には親子関係の親密さが大きく貢献することが明らかになっており,親子間の心理的距離が近いほど,子どもは非行に対して抑止的な態度を形成する傾向にある。ただし,これらの研究知見は我が国を全国的に平均化してとらえた結果,得られたものである。本稿では,親子関係と非行的態度の関連性が地方や遠隔地にも共通しているかどうか,すなわち,両者の関係が一般的に適用可能なものであるのかを,沖縄県と他都道県の中高生を比較検討することによって明らかにしようと試みた。総じて,親子関係の親密さが非行的態度を抑制することが示されたが,沖縄においては両親との心理的距離の遠さを補って非行的態度を抑止するような他の要因の存在が示唆された。

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