在宅における高齢者介護の問題 (2) : 暴力行為と見られる行動がある夫婦関係の事例

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  • The Problem of Care Management for the Older People in the Home (2) : The Case Study of the Suspected Violence to the Cared Wife by the Husband
  • The Problem of Care Management for the Older People in the Home (2) : The Case Study of the Suspected Violence to the Cared Wife by the Husband
  • ザイタク ニオケル コウレイシャ カイゴ ノ モンダイ 2 ボウリョク コウイ ト ミラレル コウドウ ガ アル フウフ カンケイ ノ ジレイ

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抄録

介護支援専門員の立場から、介護者(夫)が介護疲れから利用者である妻に対して暴力行為を働いたり、介護スタッフに性的な行動傾向を示したり、決定の一貫性を欠いたりする、老老介護の事例について検討した。その結果、次のような問題点が得られた。 ① 介護者の個人的条件が、介護サービスを左右する条件となっている。 ➁ 介護サービスの決定権は夫であるが、介護疲れから決定の一貫性を欠く場面が多くなる。また、次男への偏愛から、その決定を委ねることが多くなっている。 ③ 利用者の体力低下の契機になっているのは、決定の一貫性を欠いた夫の判断による。加えて新たな環境による心身へのストレスも大きな影響を与えている。 ④ 家族の決定の変化によって、十分にケアプランや目標の設定が達成できないことが頻繁に生じる。

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