介護実習の視点3 : 実習後の、介護実習指導者と学生のアンケート結果から

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タイトル別名
  • Perspectives on Practical Care Training 3 : From the Questionnaire Survey after Practical Care Training
  • Perspectives on Practical Care Training 3 : From the Questionnaire Survey after Practical Care Training
  • カイゴ ジッシュウ ノ シテン 3 ジッシュウゴ ノ カイゴ ジッシュウ シドウシャ ト ガクセイ ノ アンケート ケッカ カラ

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説明

本稿は、前回調査した実習開始前の「介護実習の視点1」、「介護実習の視点2」で得られた結果と、実習後の変化について、実習指導者と学生の知識、技術面について、実習における認識の変化と課題を明らかにするために調査したものである。  この結果、以下の点が明らかになった。  1)実習で、介護実習指導者が、特に求めることは、介護の専門職者としての基本的な知識、技術に加え、倫理、対人援助における基本的態度、疾患等、介護の現場で最低限必要とされる項目、いわゆる介護観、障害者観の習得が高い結果となっている。  2)学生が実習を通し、習得したかった、学びたかった項目は、「介護保険制度の理解」、「ケアプラン」、「アセスメント」といった介護過程の展開方法に対しての値が高い結果となった。   これは、実習前の「介護保険制度の理解」などの項目が低かったことから逆転し、実習施設において、介護保険制度の重要性、それに伴った介護過程展開技術の必要性を学生自身、切実に感じてきた結果であると推測される。  3)実習前と同様、実習指導者、学生双方とも、実習で習得すべき技術は、介護技術全般に対するニーズは高い結果となった。  4)実習指導者は「接遇」について重要度の高い認識を持っているのに対し、学生は「接遇」に関しての認識は、予想に反して低い結果となった。  5)これからますます介護の「質」が問われてくるが、教員は、もっと介護現場の実態を理解し、実習施設との連携を強化する必要が急務であり、学生への指導体系の構築が、今後の養成校の重要な課題である。

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