大学における持続可能性教育の現状と課題-跡見学園女子大学における取り組み-

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タイトル別名
  • Current activities and challenge for sustainability education in universities ─ Experiences in Atomi University ─
  • ダイガク ニ オケル ジゾク カノウセイ キョウイク ノ ゲンジョウ ト カダイ アトミ ガクエン ジョシ ダイガク ニ オケル トリクミ
  • Current activities and challenge for sustainability education in universities ─ Experiences in Atomi University ─

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抄録

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大学等の高等教育機関では、教育、研究、地域貢献の3 つの面で環境保全を含めた持続可能性(サステイナビリティ)教育への貢献が求められている。 本稿の目的は、跡見学園女子大学における取組み事例を基に、大学における持続可能性教育の課題を考察するものである。 跡見学園女子大学マネジメント学部の2 年の実践ゼミナールでは、CSR に関するテキスト輪読、学生による企業事例の研究・発表を通じて必要な能力の育成に取り組んでいる。また、総合科目「サステイナブル・ビジネス」では、サステイナビリティの概念やビジネスモデルとしての「ゆりかごからゆりかごへ(Cradle to Cradle; C2C)」を学ぶとともに、具体的な企業の事例についての外部講師による講義やCSR レポートの研究を通じて理解を深めている。2 年生に経験するインターンシップでは、企業等での就業体験を通じて実務能力を高めている。 学生を主体する活動としては、「跡見エコキャンパス研究会」は、大学内の環境改善活動、地域の環境イベントへの参加や他大学との交流などを行っている。 また、文京キャンパス2 号館では様々な点で環境配慮がされている。このことは他校でも同様である(事例として、フェリス女学院大学を調査)。 以上の個々の取り組みは、環境教育に一定の効果があると考えられるが、総合的に企画・調整されているわけではない。今後は、大学での教育、学生の自主的な活動、大学の施設の管理運営を相互に関連付けることで、大学全体としてより効果的な持続可能教育を検討し、実施することが課題であろう。

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