<研究論文>近代日本の大学制度と倫理学:東京大学における教育課程に着眼して
書誌事項
- タイトル別名
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- Ethics in University Curriculum in Japan: Focusing on the Curriculum Development of Tokyo University
抄録
本稿においては,“日本倫理学史”を大学という視点から明らかにしていくべく,1874(明治7)年度から1881(明治14)年度の東京大学(前史を含む)における「ethics」の教育課程に着眼し調査を行った。その結果,この時期では「倫理学」という名称の科目は設置されておらず,「修身学」,「道義学」という名称であったこと,かつ,それらの科目はサイルやクーパーといった外国人教師が担当していたことを明らかにした。なお,そこでの内容は現在でいう「史学」,「心理学」が教授されていた。「倫理学」概念が大きく変化したのが1881(明治14)年度であり,井上哲次郎によってであった。井上は,「倫理問題」ではなく「倫理学問題」を解決するための学問として「倫理学」を定義し,「倫理学」の学問領域の確定を試みていたが,その背景には,「東洋」の再発見という文化史的な背景が存在していたことを論じた。
収録刊行物
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- 田園調布学園大学紀要
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田園調布学園大学紀要 (10), 137-151, 2016-03
田園調布学園大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564287569876864
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- ISSN
- 18828205
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB