簡易消費カロリー測定器を用いた女子大学生の日常生活活動量の評価

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タイトル別名
  • カンイ ショウヒ カロリー ソクテイキ オ モチイタ ジョシ ダイガクセイ ノ ニチジョウ セイカツ カツドウリョウ ノ ヒョウカ
  • Assessment of Daily Physical Activities in Female College Students using energy expenditure-meter

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type:P(論文)

本調査では、簡易消費カロリー測定器としてカロリーカウンターを用いて、本学女子大学生153名の日常活動量(一日あたりの歩行量(歩)、運動量(kcal)、総エネルギー消費量(kcal))を検討した結果、歩行量は、授業がなく、出校しない場合(4629歩)を除いて、一般的な女子大学生の平均歩行量(約8000歩)を上回っていた。また、歩行量から付加運動量を算出し、カロリーカウンターによる運動量と比較した結果、算出した付加運動量よりもカロリーカウンターによる運動量の方が高値を示した。歩行量から算出した付加運動量と第五次所要量にあった必要運動量100~200kcalと比較した結果、付加運動量が100kcal以上であったのはN0群を除いた全ての群、200kcal以上であったのは、2種類以上の活動を行っていたN2、Y1、およびY2群の3群であった。さらに、総エネルギー消費量から生活活動強度の判定を行った結果、活動量が最も少ないN0群の総エネルギー消費量は1683kcalで、N0群は「生活活動強度I(低い)」に、Y0群は1834kcalで「生活活動強度II(やや低い)」に、さらに、Y2群は2072kcalで「生活活動強度III(適度)」に相当し、N1、N2、およびY1群は、およそ1950kcalで「生活活動強度II」より高く、「生活活動強度III」より低いと判定された。以上のことから、本調査においても本学女子学生はやや運動不足傾向にあることがうかがえた。また、カロリーカウンターは、個人の生活活動状況をある程度評価することができ、健康に対する関心の向上につながる動機付けとして有用であることが明らかとなった。

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