蔬菜水耕栽培の実用化に関する研究 XVI : トマトの断根さし木育苗(農学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • 蔬菜水耕栽培の実用化に関する研究-16-トマトの断根さし木育苗
  • ソサイ スイコウ サイバイ ノ ジツヨウカ ニカンスルケンキュウ 16 トマト
  • Studies on production of vegetable crops in water culture XVI : Use of cuttings from young seedlings of tomatoes (Agriculture)

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抄録

断根さし木育苗法をトマトの水耕栽培に応用するための基礎的資料を得るために, さし木時の令を中心に実験を行った。大型福寿トマトの胚軸を切って根を取り去り, 培養液中にさして発根させた。播種後10,15,20,25,30,35日のさし木を比較したところ, 25∿30日のさし木が発根, 苗の生育に好適であった。さし木により生じた根の通気間隙量は対照区と差がなかった。播種後15,30,45日にさし木した苗を定植, 栽培した。植物体生体重, 生育前期の養水分吸収量, 着花節位, 開花日, 収穫日などがさし木の影響を受けた。果実成熟日数, 1果重, 開花数, 収穫果数, 乱形果発生数, 尻腐果発生数, 収量などはさし木の影響を受けなかった。断根さし木育苗法は, 水耕トマトの生育, 収量に影響をおよぼすことが少く, 育苗時の労力を省くので, 応用の可能性が高いと考えられる。

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