嫌気性ルーメンツボカビ菌 Piromyces sp. P1 によるセルロース分解とメタン菌の存在(農学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • 嫌気性ルーメンツボカビ菌Piromyces sp.P1によるセルロース分解とメタン菌の存在
  • ケンキセイ ルーメンツボカビキン Piromyces sp.P1 ニヨル セル
  • Cellulose digestion by a ruminal anaerobic fungus, Piromyces sp. P1,with or without methanogen (Agriculture)

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説明

メタン菌存否の環境下でPiromyces sp. P1を培養しセルロース分解率を測定した。その結果, セルロース分解率はメタン菌非存在下では44.3%であったが, メタン菌の存在によって分解率は65.5%に増大した。これは水素生成がメタン菌の存在によってスムーズに行われたためと考えられた。そこで, Piromyces sp. P1の水素生成を阻害するために, 水素あるいは一酸化炭素(ヒドロゲナーゼ阻害剤)を添加し分解率を調べた。気相中50%の水素を添加したところ, 分解率は34.5%に低下した。一酸化炭素の添加による阻害はさらに著しく16.6%まで低下した。これらの結果から, メタン菌が水素を消費し水素分圧を低下させることが, Piromyces sp. P1のセルロース分解を促進する要因であると思われた。

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