放射化分析による大気浮遊塵成分元素の粒径分布の測定 (I)(B. 生活科学)

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タイトル別名
  • 放射化分析による大気浮遊塵成分元素の粒径分布の測定-1-
  • ホウシャカ ブンセキ ニヨル タイキ フユウ ジンセイブン ゲンソ ノ リュウ
  • Neutron Activation Analysis of Size-separated Airborne Dust Particles (I) (B. LIVING SCIENCE)

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抄録

アンダーセン・エヤ・サンプラーを用いて粒径を分けて採取した大気浮遊塵の中性子放射化分析を行ない, その成分元素の粒径分布を測定した。試料は京都市内で1974年12月下旬から1975年1月中旬にわたって採取した。Al, Sc, Fe, Ti, Thの大気中濃度は浮遊塵の粒径が大きい場合に高く, 粒径が小さくなるにつれて急激に減少した。一方, Zn, Sb, Br, Cl, Vはこれとは全く逆の傾向を示し, 粒径が小さくなるにつれて急激に増大した。又, K, Na, Mn, Eu, Ce, W, Coでは粒径による大気中濃度の大きな変化は認められなかった。これらの元素は, それぞれ, 主として土壌粒子に由来するもの, 人工的な発生源に起因するもの, 及び, 両者の混合したものに対応するものと推論した。

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