日本におけるボート競技の起源についての考察

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タイトル別名
  • ニホン ニ オケル ボート キョウギ ノ キゲン ニ ツイテ ノ コウサツ

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P(論文)

ボート競技の起源については, 長く口伝として長崎でオランダ人がボートを漕いでいた。また横浜で慶応2 年に山下町でバージクラブというローイングクラブがボートを漕いでいたが, 正確な記録は残されていないと伝えられ, 慶応2 年には明確に横浜でボートレースが行われたといわれている。 近年になって各大学の端艇部・漕艇部・ボート部と呼ばれているボート競技を行う競技部が, 創立100 周年を迎えるようになり, 多くの記念史が発行されている。 しかし, そのいずれもがボート競技の起源についての記述は, 先輩からの口伝に頼っている状態であり, 各種の日本のスポーツを記した書物でもこの口伝を採用している傾向が多いと思われる。 またボート競技に用いられている艇が, 他の人力によるボートと混同されて多くの誤解を生じていると思われることから, 既存記録の検証と新しい資料の発見を試みた結果, ボート競技の起源について新たな発見がもたらされたということができるだろう。

収録刊行物

  • 情報と社会

    情報と社会 19 255-265, 2009-03-14

    流山 : 江戸川大学

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