パートナーシップ・ナーシング・システムの導入効果と定着への課題

書誌事項

タイトル別名
  • The effect of introducing the partnership nursing system and problems with its establishment
  • パートナーシップ ・ ナーシング ・ システム ノ ドウニュウ コウカ ト テイチャク エ ノ カダイ

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説明

パートナーシップ・ナーシング・システム(Partnership Nursing System : PNS) 導入による効果と定着への課題を明らかにするために,PNS を導入している88 病院に勤務する看護師3300 名を対象に郵送自記式質問紙調査を行った.1742 名から有効回答を得た.PNS 導入期間は平均11.4 か月であった.PNS 導入効果の上位3項目は「看護師間で患者情報の共有や確認」「業務の進捗確認と相互補完」「パートナーや勤務者への協力依頼が軽易」であった.PNS 導入後の課題の上位3項目は「看護師の力量の差にストレスを感じる」「パートナーに気を遣う」「担当患者が倍増した負担感」であった.PNS の定着に必要な要因の上位3項目は「勤務時間内で業務が終了するよう相互協力と補完」「思いやりと謝意の表明」「自立・自律心をもつ」であった.看護師間の連携に関して効果がみられたが,PNS を定着させるには看護師間の対等・平等な関係構築の必要性が示唆された.

収録刊行物

  • 石川看護雑誌

    石川看護雑誌 12 75-83, 2015-03

    石川県公立大学法人 石川県立看護大学

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