外国人妊婦の外来診療に対するニーズ調査

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  • A Study on Medical and Nursing Care Need for Foreign Pregnant Women

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抄録

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Departmental Bulletin Paper

日本の外来診療に対し,外国人妊婦が何を望んでいるのか,それは日本人妊婦とどう異なるのか,その中で看護上のニーズはどのようなものがあるのかを把握することを目的に,外国人妊婦18人を対象に診療場面の観察と半構成的面接を行った。その結果,日本の外来診療に対する,1)不満・不安,2)満足,3)他の情報,4)要望,5)困難や不満の解決法,の5つのカテゴリーが分類され,ほとんどの外国人妊婦は日本の医療に対し,満足と不満・不安,そして要望のすべてを持っていることが明らかになった。中でも外国人妊婦特有のニーズは,主として母国と日本との言語の違い,医療体制の違い,習慣の違いから生じていることが明らかになった。言葉,文化,経済など生活面でのニーズには看護識者が対応できる部分が多くあった。母国と日本の文化が融合する中で,外国人妊婦が妊娠・出産において自由に自己決定ができるようサポートする必要があり,また,彼女らの外来診療に対するニーズを満たせるような看護を行っていくことが,看護識者に求められていることであると考えられた。

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