全身麻酔下で手術を受ける患者における体位別接触圧の経時的変化

書誌事項

タイトル別名
  • ゼンシン マスイ カ デ シュジュツ オ ウケル カンジャ ニ オケル タイイ ベツ セッショクアツ ノ ケイジテキ ヘンカ
  • Changes of tissue interface pressures with time in patients under general anesthesia

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説明

全身麻酔下で手術を受ける患者における, 骨突出部の接触圧の経時的変化と, 術後の圧迫創発生の有無を明らかにすることを目的とした。仰臥位20名, 砕石位20名, 側臥位10名, 腹臥位10名の65名を対象に, 身体各部位の接触圧を体位固定した直後, 30分後, 60分後, 90分後, 120分後の5回経時的に測定した。圧迫解除1時間後に皮膚の状態を観察し下記の結果を得た。1.手術体位別に, 骨突出部の接触圧を経時的に測定した結果, 仰臥位, 砕石位での仙骨部, 側臥位での肋骨部・大転子部, 腹臥位での胸部・腸骨部とも, 体位固定した直後から120分後までの経時的変化は見られなかった。2.圧迫創が発生したのは側臥位のみで, 15名中2名(13.3%), 深達度はI~II度であった。2名の平均接触圧は, 肋骨部71.2mmHg, 大転子部77.9mmHgで, 側臥位の平均値よりも高値であった。3.以上の結果から全身麻酔下で手術を受ける患者の圧迫創を予防するためには, 70mmHg以下の接触圧を保持する必要がある。

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