開頭術後における「自己尊重の状況的低下」に対する看護介入の検討 : 術後片麻痺が増強した一事例を通して

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タイトル別名
  • Study on Nursing Interventions for Situational Low Self-Esteem after Craniotomy : Case Study of a Patient with Intensified Postoperative Hemiplegia

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関頭術後,片麻痺が増強した60歳女性患者の看護を経験した。患者は術後ADLが低下し,「セルフケア不足」と診断,看護介入を行ったが,リハビリテーションへの意欲がみられず,自己否定的感情を表出した。自己概念,感情,役割・関係を中心とした再データ収集とアセスメントを行い,「自己尊重の状況的低下」と診断を変更,介入を行ったところ,自己否定的感情の表出が減少し,リハビリテーションへの意欲が改善した。「自己尊重の状況的低下」に対する看護介入として,(1)機能的リハビリテーションを一時中止し,タッチング,マッサージを併用した傾聴,(2)家族のもつ力量をアセスメントした上での,患者が肯定的な自己評価を見いだすための,家族からの働きかけ,(3)患者と家族によるリハビリテーションの目標設定,が有効であった。

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